ネットショップを始めようとしている方、始めたばかりの方にとって、不安に感じるのは、
「お客様が集まるのか」
「どれぐらい売れるのか」
「利益を出せるのか」
ということだと思います。
「開店してすぐ売上げが伸びて、忙しくなる」
このように、絵に描いたようなサクセスストーリーであれば嬉しいですが、現実にはそのようにいかないことも往々にしてあります。
ネットショップが軌道に乗るまでの間、じっくり取り組みたいことや心構えなどをシリーズでお伝えします。
このシリーズは5回の連載記事です
今回は「第1回:リスクを小さく始めて、長く続ける土台を作ろう」です
リスクを小さく始める
ネットショップを始めて、最初から売上が伸びる場合もありますが、安定するまでに多かれ少なかれ時間はかかるものです。
軌道に乗るまでは不安が付きものですが、その間もゆったり構えていられると続けることができます。
そのために、リスクは小さく始めることを意識してみてください。
特に気を付けたいポイントは下記の2つです。
- 固定費を抑える
- 在庫を適切な量にする
具体的にお話していきます。
はじめは費用を抑えつつ、のちに事業が拡大することも視野に入れる
実店舗を開店するときに、無名のショップがいきなり家賃の高いテナントやスペースを借りるということは、余程の余裕資金がなければしないはずです。
固定費を抑えるということは利益を出すための重要なポイントです。
ネットショップは実店舗ほどお金をかけずに始めることができますし、家賃ほどの費用も発生しません。
しかし、金額の大小に関わらず、毎月必ず支払う費用「固定費」を意識することは大切です。
適性な固定費で始める
「初めの3ヶ月・半年・1年でどれぐらいの売上があるのか」
「どれぐらいの期間で損益分岐点を超えて利益を出せるようになるのか」
目標を立てることはできても、実際にどうなるのかはなかなか検討がつきません。
利益が出る前にやめたくなる、またはやめざるをえなくなる、ということは避けたいものですね。
開始時は適性な固定費で始めることをおすすめします。
EC運営における主な固定費は、
ECカートASPや、決済にかかわるサービスなどに支払う月額料金(基本料金+オプションなどの費用)です。
※人件費、事務所の家賃、通信費等も固定費です。ここではEC運営に関する費用だけに絞っています。
ECカートASPは、無料または小さい月額費用から始めると、固定費を抑えることができます。
ですが、単純に「月額無料のサービスが良い」という考えでは後で困ることがあるかもしれません。
「適性な固定費」という言葉を使いましたが、費用をどの程度かけるべきかは、ショップによって異なるので、ご自身のビジネスに合ったECカートASPでネットショップを始めることをおすすめします。
では、どうすればいいの?
ECカートASPを選ぶ時には、「ショップの状況や目的、目指す規模」に合わせて考えてみましょう。
ざっくり2つのパターンにわけてみます。
- 「売上はずっと小さい」パターン
- 「売上を伸ばしていきたい・成長を見込める」パターン
なぜこのような分け方にするのかは、売上に応じて変動する「クレジットカードなどの決済手数料」が関係しています。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。


次に、パターン別に解説します
「売上はずっと小さい」パターン
副業・お小遣い稼ぎや本業の補助・サブ的なネットショップであれば、将来も売上は小さいままかもしれません。
そんな時は、できるだけ月額費用が少ないことを基準にしてECカートASPを選ぶと良いでしょう。
また、そのような方は、「あまり時間をかけられない、できるだけ簡単に始めたい、運営もシンプルにしたい」という希望があるかもしれません。
BASE、STORES などは、比較的簡単に始められて、運営についてもシンプルなサービス内容となっています。
BASE
個人でも簡単に始めることができる。
スタンダードプランなら売れるまで無料。
詳しくは公式サイトで
STORES
フリープランから始められる。
メール・電話のサポートがあります。
詳しくは公式サイトで
注意点としては、BASE、STORES では、決済手数料はプラットフォームに支払うかたちとなっているので、外部の決済代行業者を利用することはできません。
決済手数料がどのくらいかかるのかは確認しておきましょう。
月の売上によって決済手数料はいくらぐらいかの目安を下記の記事で解説しています。
よろしければ、ご覧ください。


「売上を伸ばしていきたい・成長を見込める」パターン
本業として本気でやるのであれば、売上が伸びていく可能性を視野にいれてECカートASPを選ぶことをおすすめします。
売上が大きくなったり機能を追加したくなった時に、上位プランが用意されているプラットフォームであれば、プランを変更するだけなので安心です。
ネットショップを開始した後に、別のプラットフォームに引越しするというのは可能ですが、実際には手間と時間がかかって大変です。
また、顧客の購入履歴やポイントなど、データの引き継ぎが難しい場合もありますので、一貫して同じプラットフォームで続けられることが望ましいです。
カラーミーショップ、おちゃのこねっと、shopify 、makeshopなどは、ショップの成長に合わせてプランを選ぶことができます。
STORESはこちらのパターンの方にもおすすめできます。
STORESはネットショップだけでなく、実店舗のPOSレジ・キャッシュレス決済・予約システムなどのサービスなども展開しているので、連携させてスマートに運用することも可能です。
カラーミーショップ
フリープランから始められる。
ショップの成長に合わせて利用できるプランが用意されています。
レギュラープラン以上は電話でのサポートも利用可能。
詳しくは公式サイトで
おちゃのこねっと
無料プランから始められる。
3つの料金プランがあり、気軽にはじめることができます。
「使いやすいから続けられる」がキャッチフレーズ。
詳しくは公式サイトで
Shopify
簡単にECサイトを構築できることに加えて、越境ECのサポート機能が充実しています。
50の言語と130ヶ国以上の通貨に対応しています。
詳しくは公式サイトで
makeshop
makeshop は有料プランのみですが、手厚いサポートが特徴です。
開店時には専属の担当が付き安心。
詳しくは公式サイトで
先述の「売上はずっと小さい」パターンと同様に、売上に対する決済手数料が何%かかるのかということも確認してください。
毎月決まって支払う費用「固定費」に対して、決済手数料は、売上に応じて変動する費用「流動費」と呼ばれる費用です。
配送費も流動費です。
「流動費」も、利益を出すために必ず意識したい費用です。
在庫を適切な量にする
物販のネットショップであれば、商品の仕入れは必ず必要です。
仕入れたものの、商品が売れない。
不安になって、せっかく開いたネットショップをやめてしまうということは避けたいですね。
在庫がたくさんあり、たくさん売れれば、通常は利益がたくさん出ます。
在庫がたくさんあっても、お客様が注文してくれなければ、ずっと手元に残り、仕入れたお金の回収ができません。
次に新しい商品を仕入れたくても、そのための資金の確保ができないかもしれません。
逆に仕入れが少なすぎても、欲しいと思ってくれるお客様がいるのに、在庫が手元にないために売れないという機会損失が起ります。
ちょうと良い量を見極めるのは難しいです。
だからこそ、無理のない仕入れから始めましょう。
運営開始後は、日々の在庫の確認や、どんな商品が売れているかなどの分析を定期的にして、適切な在庫をつかめるようにすることは大切です。
まとめ
ネットショップが軌道に乗るまでは不安がつきものです。
- 固定費を抑える
- 在庫を適切な量にする
リスクを小さく始める。特にこの2つを意識することで、無理なくスタートすることができます。
これからの土台を作る大切な期間です。
「心に余裕が持てる」ということがポイントです。












